「Old MacDonald Had a Farm」(マクドナルド爺さんの農場)
日本語版では「ゆかいな牧場」というタイトルで、「イーアイイーアイオー」という歌詞
が楽しい曲で、「スイカの名産地」という替え歌でも有名です。
スイカの種が点字のメロディと同じ並びをしています。
「カエルの合唱」
池の中を元気に泳ぐおたまじゃくしで、点字のメロディを表現しました。
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「さくら」
日本古来の民謡「さくら」のメロディをアレンジしました。
イメージしたのはピンクの絨毯「花筏(はないかだ)」。
「海」
「海は広いな大きいな」の歌詞でおなじみの「海」。
波打ち際を歩くたくさんのカニたちが、点字のメロディと同じ並びになっています。
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「El Cant dels Ocells」(鳥の歌)
「El Cant dels Ocells(鳥の歌)」はスペインカタルーニャ州の民謡です。
カタルーニャ州の州都はバルセロナで、サグラダファミリアが有名です。
もともとは別の国だったのをスペインに併合された歴史があります。
(カタルーニャのスペインからの独立運動は、現在も続いています)
自由や独立というのは、手を伸ばしても届かない鳥のようなものでしょうか。
目を閉じて点字として触れると、メロディや言葉を読むことができます。
心の中はいつでも自由です。
「Massa's De Cold Ground」(主人は冷たい土の中に)
作曲者は、「アメリカ音楽の父」と言われるスティーブン・フォスターです。
日本では「静かに眠れ」「春風」など曲名と歌詞が変えられています。
オリジナルは、アメリカの黒人奴隷の歌です。ここでいう「主人」は、白人の雇い主のことです。
優しいご主人様が死んでしまって悲しいというだけではなく、人種差別や奴隷など、当時のアメリカ社会の背景を理解できる日本人はいるでしょうか。
日本にも武士や農民など身分制度はありましたが、「奴隷」ではありませんでした。
だから、日本語版の歌詞では、やさしいメロディの雰囲気を優先したのかもしれません。
ブレイルフレンドでも、「春風」の雰囲気で、風に吹かれるタンポポの綿毛を点字のメロディにしました。
青空に向かって自由に飛び立つタンポポの綿毛。風任せに飛ばされたところで咲くほかありません。
「青春」という言葉もありますが、悲しいことを「ブルー」ともいいます。
爽やかさと、悲しみは両立するのでしょうか。
「My Old Kentucky Home」(ケンタッキーの我が家)
作曲者は、「アメリカ音楽の父」と言われるスティーブン・フォスターです。
「フォアローゼズ(Four Roses)」というバーボンの瓶から、美しい薔薇の花が点字楽譜のメロディの並びに咲いています。
「フォアローゼズ」は「4輪の薔薇」という意味です。
薔薇のモチーフは、創業者がプロポーズしたとき、奥様が薔薇の花をドレスにつけてOKの返事をしたエピソードを元にしています。
プロポーズが成功した日は、「フォアローゼズ」で祝杯を挙げたことでしょう。
(トウモロコシを原料にしたアメリカケンタッキー産のウイスキーを「バーボン」といいます)
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「星めぐりの歌」
宮沢賢治作曲「星めぐりの歌」です。
童話「銀河鉄道の夜」「双子の星」に登場します。
夜空に光る星は、紙に糸で刺繍しました。
※画像をクリックするとメロディを聞くことができます。
「五木の子守歌」
熊本県球磨郡五木村に伝わる民謡をモチーフに制作しました。
哀愁ただようメロディは、貧しい暮らしの中で、懸命に働く少女の悲しさを表現しています。
歌詞に「花は何の花 つんつん椿 水は天からもらい水」とあるように、赤い椿に天から涙のような雨が降っているイメージで描きました。
「赤とんぼ」
「五木の子守歌」が、子守奉公をしている少女の気持ちを歌った曲だとすると、「赤とんぼ」は「負われて見たのはいつの日か」の歌詞にあるように、お世話をされていた子供の視点で書かれたアンサーソングと言えなくもない?
「姉や」に背負われて見た赤とんぼが、幼いころの良い思い出として心に残っていることが、少女にとってせめてもの救いになっていてほしいです。
「双子の星」より
宮沢賢治の童話「双子の星」に登場する詩をモチーフに、紙に刺繍して制作しました。
「お日さまの、
お通りみちをはき清め、
ひかりをちらせ あまの白雲。
お日さまの、
お通りみちの 石かけを
深くうずめよ あまの青雲。」
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」※点字の楽譜ではありません。
明治時代の文筆家、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の名前の由来になった「湧き上がる雲」を、和柄の文様風に表現しました。
この和歌は、「古事記」など日本神話に登場するスサノオノミコトという神が詠んだ、日本で最も古い歌とされています。
スサノオノミコトは、高天原(天井の世界)を追放され、出雲(現在の島根県)に降り立ちます。
そこでヤマタノオロチという怪物を退治し、土地の女性と結婚し新天地で生きることを決意します。
小泉八雲自身も、遠い異国の地日本にやってきました。
同じ出雲の地を新天地として選んだスサノオノミコトに共感するものがあったのかもしれません。
糸点字(いとてんじ)※点字の楽譜ではありません。
糸に纏わる言葉を集めて、紙に刺繍しました。
パラパラめくって、糸に触れて楽しんでください。
「よろずのことのは(万の言の葉)」※点字の楽譜ではありません。
「葉」に纏わる言葉を、よろず集めました。
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